「…何か
勘違いしてるようだが

ゲーテは詩人で

今どきの
シンガーソングライターじゃ
ないぞ」


「それくらい
知ってるわよッ」

私は必死で弁明するッ。


「作ったのは
ベートーベンの葬式の日に
乾杯したヒトで

戦争が嫌で

先生にモノマネを
指摘されたヒトでしょッ」


「…おおう」

子ども達が一斉に
アタマを抱え始めたッ。


セイの目が可哀そうに、と
私を責めていてッ。


「いやッ、そのッ!

私だってッ

そんなウワサを
信じてるワケじゃ
ないんだからッ」


このヒトだって
言い訳したいコトも
あっただろうしッ。

悪口を言うつもりなんて

本当に
なかったんだけどッ。


「…伝承、伝聞
史実ってヤツはさ。

トーコのような
おバカなヤツの
口に乗るコトによって

長い歴史の中
ずいぶん
変質してきたんだろうな」


セイのコトバに

その場にいた子ども達が
おお〜きくッ頷いたッ。


「もう
シューベルトのコトを
悪く言うのはやめるぞッ」


…アンタ達ッ

作曲家名

しっかり覚えていたんじゃ
ないですかッ。





ちゅちゅちゅCHU〜♪

チュッちゅ♂020

≪〜完〜≫


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