「セイってさ。

私とふたりっきりになると

エッチな話しか
しないんだよね」


「何?
俺と政治の話でもしたいの?」


それとも
世界経済でも語るか?、って


…バカにしてッ。


「もういいッ」


私は”トーコちゃん”を
ヒザに置いて

目の前にあった
みかんの皮を剥き出した。


「ふ〜ん」

「何よッ」


「そんなに大胆に
剥き出したら

中の果実が目を覚ますぞ」


「……」


「ほ〜ら

カンジすぎて

甘いジュースが
溢れ出てきた…」


…結局、下ネタですかいッ。


私はセイを無視して
みかんを頬張る。


「本番では

もっとやさしく
甘噛みしろよよな」


膨らんでいた私の頬を
セイの手が
がしっと潰して。


ぴゅ。


私の口から
果汁が飛んだ。


「あ」

「ひっで〜の!」


セイが私のヒザの上に
寝そべっていた

アザラシの”トーコちゃん”を
持ち上げた。


「パンツに

トーコのイケないシミが…」