「…ふう〜む」

何だか
気持ち良くなって


「極楽、極楽う〜ん…」

何だか
眠たくなってきた。


「…あのさ、トーコ。
オヤジじゃないんだからさ」


出すんなら
もっとかわいいセリフを
つぶやけ、なんてッ。


「わざと出してるワケじゃ
ないんだからッ」


そんな気遣いなんか
していたら

かえって
もっと疲れますッ。


「でも
本当に気持ちよさそうよね。

ママも
やって貰いたく
なっちゃった」


「いいよ。母さん」

うつ伏せになって、ってッ!


もしもしもしッ!?


横を見ると

ママが背中を
マッサージし始めている
セイの姿が

この目に飛び込んできてッ。


「……」

私のマッサージは
面倒くさがって

毎日、ママに
させていたクセに


ママのお願いなら

どうして
ふたつ返事で
O.Kしちゃうワケ
なのかなーッ!!!?


合点がいかないッ!