「これはね」

セイの手が
私の膝の上の箱の中から
ミニ・ウィンナーを取り出すと


「カラダの恥ずかしい穴に
挿入して遊ぶ

オトナのオモチャの試作品」


「……」


親指と中指で
私の顔の前に持ってきて

ふうッ、っと

息を吹きかけてきた。


「こっちのリモコンで
遠隔操作ができるんだよね」


セイの目が

明らかに
私を挑発しているッ。


「お望みなら

前でも後ろでも
好きな方で試してやるよ」


なんて


本気なんだかッ。
どうなんだかッ。

セイの考えてるコトは
本当にわかりませんッ。


「…そんなモノ
貰ってきて嬉しいッ!?」

「トーコが悦んでくれるのなら
この上なく嬉しい」


「これをくれたヒトって

セイとそ〜ゆ〜コトをして
遊びたいと思って

プレゼント
したんでしょッ!?」


「仲間ウチの
パーティー・ジョークに
決まってるだろ」

「パーティー・ジョーク!?」


「昨夜は
俺の誕生パーティー
だったから」

って


「セイはいつから
誕生日が変更になったのよッ」


「誕生日なんて

みんなで集まって
楽しむ口実なんだから

いつだっていいんだよッ」


それで
毎月のように
プレゼントの山が
築かれていたのかッ。


…恐ろしいヤツッ。