セイの部屋
真っ赤なライトの下
セイの唇が
私の唇に重なってきて
私はまた
セイに魔法を
掛けられそうになっている。
「…このピンク・ローター。
早速、試してみない?」
セイがそのセリフを
吐いたりしなければ
私は確実に
自分を見失っていただろう。
「それだけは
絶ッッッ対に嫌ッ!!!」
セイの腕から
すり抜けるようにして
私は逃げ出そうとする。
「いいよ。
だったら
アザラシのトーコに入れて
試してみるから」
「……」
私の部屋。
眠ろうとしている私の横で
ウィンナーを
その穴に挿入された
アザラシのぬいぐるみの
トーコちゃんが
ブルブルブル、と
妙な動きを見せているッ。
「よがってるッ。
よがってるッ」
セイがドアの外から
リモコンで
ローターを遠隔操作しながら
大はしゃぎしていてッ。
【トーコッ
そんなに気持ちいいのかッ】
【そうか
感じているんだなッ】
紙ヒコーキにしたためて
私に向って飛ばすのは
ヤメテクダサイッ。
「……」
こうなったら
意地でも
相手なんかしてやるかッ。
ちゅちゅちゅCHU〜♪
チュッちゅ♂004
≪〜完〜≫
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