「…ったくッ」
”羞恥心”と言うコトバに
リボンを掛けて
セイのヤツに
プレゼントしてやりたいッ。
せっかく
悪魔のようなセイから
逃げおおせて
ホッとしていたのにッ。
「お〜い、トーコおおお。
おまえのパンツ
そっちに投げるからな〜」
天井近くの隙間から
真っ白なパンツが
投げ入れられる…。
「うおおおおおおおおお」
雄叫びとも
溜息ともつかない
オトコ達の声が
隣りから地鳴りのように
響いてきてッ。
恥ずかしいいいいいいい。
「トーコお。
ちゃんと隅々まで
キレイに洗うんだぞッ。
後でチェックするからなッ」
クスクスクス。
好奇の目と
「ひゅ〜ひゅ〜♪」
隣りから聞こえてくる
ふた昔前のような
冷やかしに
アタマの中まで
沸騰するッ。
私は
パンツを拾い上げると
カゴの中に
隠すように詰め込んで
洗い場に駆け込んだ。