チュッちゅ♂008


今日は梅雨時にはめずらしく
ぽっかぽかの洗濯日和ッ♪


ママとふたりで
客用のお布団も
ベランダに干して

なんだか
風も気持ちいい〜ッ!


「夕方になるまでに
洗濯物とお布団
取り入れておいてね」

ママに
千円も戴いてしまったら

嫌とは言えませんッ♪


いってらっしゃい、と

ママを機嫌よく
町内会のボランティア活動に
送り出し。


私は
ぬくぬくの
おひさまの中


雑誌を見ながら

リビングのソファーで
うたた寝をする。


眠る寸前まで
読んでいた雑誌が

おいしい中華まん特集
だったのが

悪かったのか。


それとも

野良ネコの
びみょ〜に低い鳴き声を
聞きながら、とゆ〜のが

マズかったのか…。


心地よくついた
眠りのハズが

夢の中

満員電車で
メタボなパンダに
押し潰され。


「う〜ん、う〜ん」


暑苦しさと
重苦しさに

気が遠くなってゆく…。


「パンッ、パンダッ」


「パン?

夢の中まで
食い意地が張ったヤツだな」


…夢の中まで

うっとおしい
セイの声が聞こえてきてッ。


「ヒトの夢の中にまで
出て来るなあああああああ」


パンダの大軍を
力いっぱい押し返したッ!


「うおッ!?」

セイの叫び声がして


私の胸元が
ガシッ、っと鷲掴みされ
上半身が起こされるッ。


「…えッ」