2014.12.07 その後


「リリックスさん?」


誕生日のお祝いに
セイとふたりで
リリックスさんの書斎を
尋ねたのに

肝心の本人の姿がなく

「パソコン
起動したままだから

すぐに戻ってくるよね?」

リリックスさんの帰りを
ふたりで待つコトにした。


「あのオンナ

ネットで何か
検索していたようだな」

セイが
リリックスさんのパソコンを
覗きながら

「ふ」

笑ってるッ!


「見ろよ。

検索キーワードが
“たぬき”に“玉袋”に
“飛ぶ”だってよ!」


「…リリックスさん」


「13歳を主張してはいるが

彼氏なしの夜が
そろそろ堪える年頃
なんだよなあ!」


「……」


“たぬき”
“玉袋”
“飛ぶ”


ひとり身の
切なすぎるキーワード。


「大丈夫かな」

心配する私に

「レンタルビデオ店にでも
行ってるんだろう。

そのうち戻ってくるさ」

セイが
デスク前の椅子に腰掛け

クルルと楽しそうに
一回転した。


「レ、レンタルビデオ
ってッ」


誕生日をひとりで過ごす
淋しさを
紛らわす為に…?


「まさかッ」

そこまで欲求不満じゃ…!


「ほら
アニメ映画のタイトルが
わからなくて
検索していたみたいだし」


え。

「アニメ?」


“たぬき”
“玉袋”
“飛ぶ”


「ほら、平成の…」

あッ!

「ぽんぽこ…!?」


…リリックスさんは

誕生日に
どうしてそんなアニメを
思い出した
かったんだろう…。


「まさかッ

私達に
小説内で恥ずかしい
コスプレ・プレイをッ…?」





After Birthday ♪

2014.12.07 その後

≪〜完〜≫



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