2022.12.07 その後
この春に新調した
Windows11搭載の
ノートパソコン。
スマホみたいに
指でタッチ操作もできて
タブレットみたいに
ペンも使える。
画面をさかさまにしたり
横にしたりも自在
ずっと使ってきた
お絵かきアプリとの
愛称もよく
グリーティングカードの
作画のときには
大活躍をしてくれる、と
期待した。
今までは
下描き画面を拡大して
手元を見ずに
タッチパットで
指を使って
ちょこっとずつ
線を書き加えていくという
とんでもなく
面倒臭いコトを
してきたのだけれど
これからは
「ペンでシャカシャカ
勢いよく描き進められる!」
余裕シャクシャク。
だけど。
いざペンを使ってみると
「何、これ…」
ペンを動きに
パソコンが
ついてこれない…。
「ゆっくり、丁寧に
線を描く」
勢いの死んだ線に
ならないよう
パソコンと
タイミングを合わせ
最速を探り続ける。
紙の上に絵を描くときは
ペンを握っている
右手ではなく
左手の方を
よく動かしている。
左手で紙を
ぐるッぐるぐる…。
絵を描くとき
短い線は
ペンを持っている方の
手首を固定するようにして
手を動かし
長い線のときは
肘を支点にして
腕を動かしていくカンジ
かな。
肩の位置や
上半身を移動させないで
固定して作業する方が
ためらいのナイ
美しい線が生まれる。
これは
布の方を動かしていく
ミシンでの作業に
似ている気がする。
パソコンで
お絵かきするときも
やっぱり
左手でパソコンを持って
動かしながら書いてしまう。
自分で
線を生み出すのではなく
下絵をなぞるだけで
いいのなら
画面を動かす必要は
ナイけどね。
絵が得意でないヒトって
たいていが
ペンの上の方を握っていて
手が浮いた状態で
描いているコトが
多いなあって思う。
手が固定されていないと
どうしても
不自然な方向にペンを
動かしてしまうからね。
「…ねえ、セイ。
リリックスさんがなんか
ひとり言つぶやいてて
背中が怖いんだけど…」
「グリーティングカードの
制作の裏話でも
思い出しながら
書いているんだろ。
それにしても
何だこの部屋は!」
「いちごのクッションに
いちご柄のシーツ
リリックスさんは
いちごフェア中だ、とか
言っていたけれど」
「…たしかに怖いな。
いろんな意味で」
「……」
「トーコ、お前が昨日
リリックスの為に作ってた
クマのバースデーケーキと
タメをハレる恐ろしさだな」
「言わないでッ」
「チョコレートの
ホールケーキの真ん中に
ケーキで作った
クマのぬいぐるみを
仰向きで横たわせるという
斬新なデザインで…」
「あれはッ
クマのまわりを囲むように
セイが
赤いろうそくを13本
立てたりしたから
何か怪しい儀式の
現場みたいに
なっちゃったんじゃないッ!」
After Birthday ♪
2022.12.07 その後
≪〜完〜≫
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